管理栄養士となり、病院での勤務経験を得ました。新米の時には糖尿病や高血圧などの生活習慣病に対する栄養指導を中心に、その後大学病院では栄養サポートチームでの栄養管理、がん専門病院ではがん治療のための栄養管理を学ばせて頂きました。その中で患者さまとご家族の皆さまの苦痛や不安、そして希望や喜びなど様々な思い、時間を共有させていただきました。

病院の中で私に出来ることはある。でも病院の外にも食事や栄養に不安や心配事を抱える方は病気を持つ方に限らずもっともっといる。ご自身で秘めている方もたくさんいるだろう。私が経験させていただいた事、学び得た事、そしてこうであれば良いのにと思う事、願う事をそのたくさんの方々にお伝えする事は出来ないだろうか。少しはお役に立てるのではないだろうか…。ふとそう思うようになりました。

病院と違って家庭での食事にはそれぞれの嗜好や習慣が大きく関わります。今では食事の方法や選び方は様々で、何より自由に選ぶことが出来る。そして食品は溢れている。

残念な事に栄養士が食事について話すと、なぜか味気のない食事や難しい事を一方的に言われるのではないかと思わせてしまうようなのですが…決してそんな事はありません。どんな方にもそれぞれのスタイルがあるものです。そのスタイルも含めてのサポートが何よりも大切だと私は思います。心配事を抱えての食事やお料理はきっと不安がいっぱいでしょう。でも食べ物は心と体を満たしてくれる。幸せをくれる。自分に合った選び方を見つけましょう。

Heartfelt Diningでは、そのヒントを発信していこうと思います。

そして、食事に悩みや不安も持つ方やサポートをなさる方の応援団でありたいと思います。

どんな時もどんな方にも自然に笑顔が生まれる食卓であって欲しいから。苦痛や心配が緩和されますように、そして心からの笑顔でありますように。

曹 祐子/ Yuko Soh